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「ほとけ」の香り

本覚寺 牡丹

花の香りが素晴らしい季節になりました。

「花の香りは風に逆らえば匂わず。されど、善き人の香りは風に逆らいても匂う」とは法句経の一文ですが、先日近くの小学校に行くと掃除の時間で生徒の皆さんが一生懸命掃除を行っていました。玄関先で「こんにちは」と言う元気な挨拶と共に掃除をしていた男の子が「スッ」と何気なくスリッパを下駄箱から出してくれました。その男の子の「行い」で、私はすばらしく清々しい気分になり「なんと気持ちいい行動だな」と感じました。人を幸せに出来る「行い」は、お釈迦さまが実践された「ホトケの行い」です。その「仏の行い」をさらっと行った男の子の「行い」いに、私は無意識のうちに手を合わせ「どうもありがとう」と礼拝していました。スリッパを出すことは特別な行動ですか?いえ。誰にでも出来ることではないでしょうか。ですがスリッパを出すという「行い」に心がこもっているからこそ周りの皆が清々しい気持ちになれるのです。「どうだ!!スリッパだしてやってやったぞ!!」という気持ちであったら周りの皆が清々しい気持ちにはなりませんよね。この周りを清々しい気持ちにさせる「行い」を「善き人の香りは風に逆らいても匂う」と説いているのです。

 

こんな皆様を清々しい気持ちにさせる「行い」がどんどん増えていけば必ず世界中の生きとし生けるものすべての者が心豊かな生活がおくれるのです。私も私の周りを善き香りいっぱいにするために、皆様と一緒に修行を続けていきます。 ありがとうござました。

 

岐阜県 羽島市 本覚寺 大橋 陵賢

 

平成23年4月 曹洞宗東海管区教化センター テレフォン法話 原稿