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巳年ですので蛇さんのお話

 

 

巳年の本年、本覚寺にもこの巳に関係する仏さまがお見えになられます。節分会などにお参りさせて頂く「竹鼻稲荷」(ちくびいなり)さまです。

 お稲荷さまの正式なお名前は「荼枳尼天」(だきにてん)と申しまして、主に農耕、工業、商業に繁栄をもたらします。日本古来の神様でなくインドから仏教と一緒に渡来し、出で立ちは狐に乗り宝剣と宝珠を手にした女性のお姿をしておられます。上の画像は竹鼻稲荷の紋です。真ん中の丸は鏡餅とも米俵とも言われています。その上に三つの炎のようなものが描かれてますが、実は炎でなく巳=蛇さんなのです。餅も米も我々の最も大切にする主食なので、それを外敵から守っている姿が紋になったのです。

 私は幼いころ、よく山や田んぼで蛇を捕まえて遊んでいました。もちろん子どものすることなので度を超えていたと思います。あるとき遊びで木をかき分けて山に入っていくと上から何かが落ちてきました。子蛇が何十匹も私に降りかかってきたのです。青ざめる思いで山を駆け下り時の住職であった祖父に事情を話すと、実家のお寺にあったお稲荷様の前に私を連れ、手を合わすよう促されました。「いいか、蛇は神様の使いだから、山に入るのに陵賢を守って頂けたんだ。感謝しなさい。」と諭してくれました。私は蛇で遊んでいたことを恥じ、そして蛇が自分を助けてくださっていたことに気付く事ができました。それ以来蛇を捕まえ遊ぶこともなくなり、蛇のお姿を見ると手を合わせて「姿を見せてくれてありがとう」と感謝するようになりました。

 仏さま、例えば如来さまは直接私たちに手を差し伸べては頂けません、実は「夜叉」と呼ばれる方々が私たちと仏さまとの御取り成しをして頂ているのです。その「夜叉」のお一人が「荼枳尼天」(だきにてん)であり、仏さま方と私たちをつなげて頂き、更にその使いとしてお狐さんや蛇さんが皆様を直接お助け頂いているのです。蛇をみると固まってしまう方もいらっしゃいますが、どうか勇気を持って手を合わせ感謝の念を持って見てください。何か仏さまが私たちにお幸せをお持ちになられたのにちがいありません。    

                                                                                                                    本覚寺寺報 第6号 掲載文 平成25年1月27日発行