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新年のご挨拶

戌2(H30)

謹んで新年のお慶びを申し上げます。
旧年は様々なご縁をいただき無事に一年を終えることが出来ました。本年も変わらぬご愛顧の程をお願い申し上げます。

 

皆様方にお釈迦さまのみ教えを広め日々の生活が安寧であることを伝えるために行っている講座には幅広い世代の方にお集り頂いております。

短い時間ですが質疑応答の時間を設けており、その中でこんなやり取りがありました。

「坐禅の坐は〟座〝じゃないのですか」。

話の要点はこうです。

ある週刊誌の特集で「坐禅」が取り上げられていて「座禅」と書かれていたそうです。

しかし本覚寺では「坐禅」と表記している。どちらが正しいのかと言う質問でした。

私にとっては驚く質問で「ざぜん」は「坐禅」としか認識していなからです。

確かに「坐」は常用漢字ではありません。坐とは土の上に人を書くので「土の上に人が座っている」様子を表した漢字です。ここで使う「座る」という漢字は、坐る場所を指していて「坐る」はその動作を指しています。

座の「广」は屋根から覆いが垂れている様を表し、建造物を意味しています。

お釈迦さまは大地の上で足を組みお悟りを開かれました。建物の中でお悟りを開かれたのではありません。ですから坐禅会は「坐禅」と表記致します。

私が修行をさせていただいた永平寺には坐禅をする場である「僧堂」がございます。

「僧堂」は坐禅修行を日常的に行じていく建物です。ですからこの建物は「广」を使った「座禅堂」と表記しているお寺もあります。
この質問によって、仏教の疑問は足元にあるのだと気づかされました。自分の概念で坐禅の漢字は坐だとその中身まで探求していなかったのです。

「戌」の干支の特徴として〟勤勉・努力”とあります。皆様のお役に立てるような勉学と努力を惜しまない一年になるようと精進させていただきます。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

龍門陵賢 合掌

(本覚寺寺報 19号)