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本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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西来祖道我傳東 釣月耕雲慕古風

世俗紅塵飛不至 深山雪夜草庵中

西来の祖道、我東に伝う 月に釣り雲に耕して古風を慕う
世俗の紅塵、飛んで至らず 深山の雪夜、草庵の中

謹賀新年 本年もどうぞよろしくお願いたします。本覚寺の住職に就任して七年の歳月が流れました。本年もお釈迦さま、道元禅師のみ教えを皆様にお伝えできるよう努めてまいります。さて本覚寺の玄関先に「聯」(れん)と呼ばれる二枚の板が掛かって皆様をお迎えしています。そこに書かれている文字が「永平高録」にある一文です。永平広録とは、永平寺を開かれた道元禅師が、永平寺での厳しい修行の日々に学び得た教えや、 感じ取った仏道修行の尊さなどを、まとめあげた少々難解な本です。道元禅師の教えを慕うものにとって参求しなければならない仏道修行の指導書でもあります。 道元禅師が宋に渡って天童山の如浄様の下で修業し、曹洞禅を体得し日本にお戻りになられ、越前の山中に永平寺を開き、禅の教えをお示しになられました。この一頌はその心境をありのままに詠じたものです。

西来の祖道、我東に伝える。 (起句)
*お釈迦様がさとりを開き祖師方が伝えてきた教えを日本に伝える。
月を釣り、雲を耕す、古風を慕う。(承句)
*祖師方の説かれた教えを慕う。
世俗の紅塵、飛んで到らず。 (転句)
*世の中のことは此処には到らず。
深山雪夜草庵中 (結句)

*これが教えだと思います。山の中、冬の夜、外は雪、何も聞こえない世界、その中でただ坐禅をしています。
文中の「月を釣り雲を耕す」全く意味が分からないと思いますがこのように思ってください「漁師ならば月の夜にも釣り、百姓ならば雲の出る山までも土を耕す」と説くと分かりやすいかと思います。つまり今目の前にあることを全うすることが悟りで曹洞宗の僧侶は坐禅しかないんだよと道元禅師は私たちを応援していただけているのです。本覚寺では毎月、坐禅会を開催しております。皆様もどうぞお時間をお作り頂いて曹洞禅に触れてみるのはいかがでしょうか。日々の悩みから解放される一助となれば幸いです。

今年も様々形で皆様の福寿長久をご祈念させていただきます。