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謹賀新年

本覚寺玄関01

 謹んで新年のお慶びを申し上げますとともに、皆さまのご多幸とご繁栄を心より祈念申しあげます。本年のテーマを「おもてなし」とさせて頂きました。おもてなしと言うとオリンピック東京招致での滝川クリステルさんのスピーチで有名になった言葉です。おもてなしとは「持て成し」に接頭辞の「御」がついたものです。
 
「持て成す」には
①お客さまに対する扱い待遇。
② お客さまに出す御馳走、接待。
③ 人や物事に対する振る舞い方、態度。
④物事に対する扱い、とりはからい処置
(三省堂大辞林)と言う意味があります。
 
毎月の坐禅会や写経会、子育て支援など幅広い年代層の方が本覚寺に足を運んで頂くようになってきました。そこには様々な悩みを抱えながらも日々を一生懸命生きていく様が垣間見れます。その悩みの解決方法を見出すことは私にはできません。それは私という立場からのモノの見え方であって、様々な方の置かれている状況の違いを乗り越えて理解できるという境地(修証義第四章〝自陀は時に随うて無窮なり〟)にはとても達していないからです。置かれている立場を自ら経験してみなければ、とても気持ちに寄り添うまでにはいかないのです。
 
永平寺をお開きになられた道元禅師はこの行いを「同事」(修証義第4章)とお示しになられました。そのみ教えは
①相手の立場や気持ちに和していき
②相手の心が和み信頼の心になって私の方に向いてきたら
③私の立場で教え、感化して
④相手がこちらの真実の教えを受け入れていくように導く配慮の事です
(あなただけの修証義奈良康明監修)
 
私どもには様々な角度からモノを見れる経験が必要です。皆さまがお寺に足を運ばれても、お寺をお預かりしている私どもが「仏さまのみ教えにふれていただく」機会を提供しなければ本堂も庫裡も境内も必要ありません。ですが本覚寺にお見えになられた方々が「来てよかった」と感じて頂ける場であり続けるために諸堂は必要なのです。私もお庫裡もまだまだ経験が足りません。ですが事を起こさないと前にも進めません。
 
沢山の方が本覚寺とのご縁を結んで、実りある生活をして頂ける指針であるために、そして「同事」の修行を行うために「おもてなし」をテーマに精進させて頂きます。本年もよろしくお願いいたします。
 
 本覚寺住職 龍門陵賢 合掌  (本覚寺寺報12号)